
バイクのタイヤのひび割れは危険?!許容範囲や劣化を防ぐ方法も解説!
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久しぶりにバイク乗ろうとしたらエンジンかからない
ライト消し忘れてバッテリー上がっちゃった...
など、不意に訪れるバッテリー上がり。
バッテリーが上がったバイクは、いくらスターターボタンを押しても「キュル…キュル…」と弱々しくセルモーターが回るばかりでエンジンはかかりません。
この記事では、そんなバッテリートラブルに見舞われた際に役立つテクニック「押しがけ」の原理、やり方について解説します。
今すぐ押しがけの手順だけ、知りたい方はこちらまで飛ばしてOKです。
まず、バイクのエンジンをかける方法は3つあります。
バイクのエンジンをかける方法
バイクのエンジンをかけるためには、何らかの方法でクランクシャフトを回してやる必要があります。
クランクシャフトとは、ピストンの上下運動を回転運動に変える軸のことです。
このクランクシャフトを電気の力で回すのが、1のセルモーターで、人間の脚力で回すのが、2のキックスターターです。
そして、3のリヤタイヤでクランクシャフトを回すことでもエンジンはかかります。
クランクシャフトとリヤタイヤはクラッチやミッション、チェーンなどを介してつながっています。
そのつながりを切ったりくっつけたりする機構がクラッチやニュートラルギヤです。
つまり、ギヤとクラッチをつなげた状態でリヤタイヤを回してやれば、つながった先にあるクランクシャフトも回ります。
ただし、エンジン内部には大きな圧力がかかっているため、ギヤを入れた状態のバイクを停止状態から押したり、手でリヤタイヤを回したりしたくらいではクランクシャフトはビクともしません(小排気量車、2ストローク車を除く)。
そのエンジンの圧力に負けないように、勢いをつけて強制的にクランクシャフトを回す方法が押しがけです。
そもそもエンジンを始動させるためには、スパークプラグを点火させなければいけません。
その点火に必要な電源はバッテリーから取っています(マグネット点火、バッテリーレス車などの例外あり)。
「じゃあなんでバッテリーが上がっているのに点火ができるんだろう?」と不思議に思うかもしれませんが、実は完全に上がったように見えるバッテリーでも、わずかに電圧が残っていることがあります。
スパークプラグに火花を飛ばす程度なら、そのわずかな電圧が残っていれば十分だからです。
しかし、次の項目で解説しているように、インジェクション車はスパークプラグの他にも様々なパーツに電気を使用するため、たとえ点火ができたとしてもエンジン始動が不可能なケースもありますのでご注意ください。
結論から言うと、インジェクション車でも理論上は押しがけができます。
ではなぜ「インジェクション車は押しがけ不可」のように言われることが多いのでしょうか。
理由は2つあります。
キャブレターは、金属とゴムパーツだけで動くシンプルな機構のため、たとえ電気がゼロでもガソリンをエンジンに送り込めます。
これに対してインジェクターは、電気で動く機構のため、バッテリーの電圧がゼロではガソリンを送れません。
さらに燃料ポンプというインジェクション車にのみ装着されている機構にも電気が必要なので、バッテリー電圧がゼロの状態になってしまうと押しがけによるエンジン始動はできません。
これらの理由から「インジェクション車は押しがけ不可」と言われることが多いです。
ただ、これは逆に言えばインジェクターと燃料ポンプを稼働させるだけの電圧が少しでもバッテリーに残っていれば、押しがけは理論上可能ということになります。
セルモーターを少しでも動かせるくらいの電圧が残っていれば、インジェクション車であっても押しがけを試してみる価値はあります。
ただし、次の項目で解説している理由から、メーカーが押しがけを推奨していない車種もありますのでご注意ください。
インジェクション車には、エンジンに関わる様々な情報を制御するECU(Engine Control Unit)という装置が組み込まれています。
ECUの役割は、ガソリン噴射量やエンジンの点火タイミング・バルブタイミング、アクセル開度など、数えきれないほど多くの情報をコントロールすることです。
いわばインジェクション車における「脳」の部分ですね。
そんなデリケートな脳の部分に押しがけという不安定な方法で電力供給をしてしまうと故障のリスクが生じるため、押しがけ時にはECUへの電力供給をカットする機構が備わっている車種があります。
また、そうしたカット機構の有無に関係なく、メーカーが押しがけを推奨していない車種もあります。
気になる人は事前にショップやメーカーに確認しておきましょう。
前置きが長くなってしまいましたが、ここからは押しがけの手順について解説します。
なお、車体が重いバイクやエンジンの圧縮が高いバイクは、どうしても難易度が高くなります。
そんな場合は2人がかりで行うなどして、少しでも成功率を高める工夫をしてください。
押しがけの基本手順
難しいのは手順4.ですね。
シートの後ろ側にまたがる理由は、リヤタイヤが滑らないように車体を路面に押し付けるためです。
路面への押し付け方が不十分だとリヤタイヤはロックしてしまいます。
リヤタイヤから「ザーーー」という音が聞こえたらロックしていますので押しがけ失敗です。
そうなったら押す勢いと距離を増やすか、ギヤをひとつ高くして再挑戦してください。
コツは、「ライダーのお尻でリヤタイヤを地面に押し付けながらクラッチをつなぐ」という感じです。
「長い下り坂がある」「手伝ってくれる人がいる」という条件が必要ですが、最初からバイクにまたがった状態でチャレンジする方法もあります。
やり方は上記の基本形と同じですが、手順3でバイクを押す代わりに、坂道の慣性を利用したり、後ろから押してもらいながらバイクを加速させます。
バイクに素早く飛び乗る必要がなく比較的安全に行なえるため、自信がない人にはこちらの方法がオススメです。
まずは普段バイクに乗っている時でもできる「押しがけでエンジンがかかる感覚」をつかむ練習から試してみると良いです。
やり方は、ツーリング中などで長い下り坂を見つけたらバイクを停止させ、またがった状態でエンジンを切ります。
キーをONにして2速に入れ、クラッチを握ったまま下り坂の慣性だけでバイクを加速させます。
時速10~15キロまで速度が上がったらクラッチをつないでみてください。
するとセルやキックでかけている感覚とは違う感じでエンジンがかかるはずです。
この操作と体験をしておくと、緊急時の押しがけ時に「エンジンのかかり始め」の感覚がつかみやすくなって成功率が高まります。
またがる前にクラッチをつないでしまうと、エンジンがかかった場合にバイクだけが前進してしまい、とてもキケンです。
路面とタイヤのグリップを使ってリヤタイヤを回すわけですので、濡れた路面や砂利のような滑りやすい状況は押しがけに不向きです。
また、わずかな上り坂や凸凹がある路面も不向きですので、バイクを押す力が少なくて済むように、平面かつ下り坂になっている場所を選んでください。
バイクにはオルタネーターとレギュレーターという装置が備わっていて、エンジンの回転を使って発電し、バッテリーの充電を行なうことができます。
もしあなたが必要に迫られて押しがけをした状況であれば、おそらくバッテリー電圧がほぼゼロの状態のはずです。
押しがけが成功してもすぐにエンジンを切らず、ある程度の回転数を上げながらバイクを走行させてバッテリーを充電してあげましょう。
フル充電にかかる時間はバイクの発電量とバッテリーの容量によって異なりますが、およそ30分といわれています。
なお、アイドリング程度の回転数では十分な充電が行なわれませんから、必ずバイクを「走らせる」ことが重要です。
ここまで読んで「よし、これくらいならできそうだ」という意見と「いやいや、こんなことできないよ!」という意見が真っ二つに分かれると思います。
バイクの重量やライダーの体力によるところが大きいテクニックですから、それは当然です。
また、前述したように一部のインジェクション車は押しがけそのものができないケースもあります。
なので押しがけが不安な場合は、無理せずジャンプスターターを使うか、クルマでよく使われているブースターケーブル(12V車同士ならクルマとバイクをつないでも使用可能)を使ってエンジンを作動させる方法が確実です。
そうそう起こらないバッテリー上がりのために、ジャンプスターターを持ち歩くのは大変という方は、モバイルバッテリーとしても使えるこちらがオススメです。
コンパクトで普段はスマホなどの充電にも使えるので、持っていて無駄にはなりません。
バッテリー上がりに最適なスターター
ケーブルを使うのもアリ
押しがけは慣れないと難しい作業ですし、失敗した場合に転倒する可能性もゼロではありません。
身もフタもない言い方をすると「やらずに済むならやらなくていいテクニック」です。
ただ、押しがけのおかげで窮地から脱出できたライダーは大勢いますし、筆者もそのひとりです。
万が一のトラブルへの心備えができますので、原理と手順を覚えておくといつか役立つ時が来るかもしれません。
どうしてもダメな時はロードサービスに頼りましょう。
任意保険やロードサービスは絶対にあった方が良いです。
もし加入していない人は、こちらを参考にしてください。
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