薩摩半島の最南端にある開聞岳(かいもんだけ)は、日本百名山の一つで、その標高は924mです。この美しい山は別名「薩摩富士」とも呼ばれ、まさに地元指宿市のシンボル。特徴的な円錐形を持つ開聞岳は、老若男女問わず登山しやすいゆるやかならせん状の登山道を持ち、その頂上からは霧島、屋久島、鹿児島の観光名所を一望することができます。 開聞岳は、玄武岩の成層火山の頂部に安山岩の溶岩ドームが存在する二重式の活火山で、その山形はどこから見ても整った円錐形を保っています。この山は海に面していて、長崎鼻から見ると、まるで海に浮かんでいるかのように見えます。 この山は、太平洋戦争時に特攻隊が故郷や家族への別れを告げる場所となった歴史を持ち、その美しい姿と絡めて語られることがあります。登山道の全長は片道約5kmで、標高の割には体力を使う山ですが、頂上までは約3時間、下山には約2時間30分を目安に登ることができます。開聞岳は、「眺めても、登っても」人気の高い山として、多くの登山者に親しまれています。
材木岩は天然記念物に指定されている、木材を立てて並べたようにみえる岸壁です。この壮大な自然の造形美は、白石川上流、七ヶ宿ダムの真下にそびえ立ち、高さ約65m、幅約100mにも及ぶ石英安山岩の柱状節理で構成されています。材木岩の対岸には材木岩公園が整備されており、観光にも休憩にもぴったりです。 公園からは材木岩の迫力ある姿を間近に見ることができ、晴れた日にはその美しさをより一層感じることができます。また、公園内では季節ごとの自然の変化を楽しむことができ、特に紅葉の季節には多くの観光客で賑わいます。付近には材木岩の氷室があり、室内の見学が可能(無料)。中に入ると、冷気が噴出しているためヒンヤリしています。真夏に訪ねてみるのがオススメです。
一目千本桜は宮城県柴田郡の大河原町と柴田町にまたがる白石川堤にあり、日本を代表する桜の名所の一つです。この地域は、約8kmにわたってソメイヨシノを中心とした桜並木が続き、春には美しい桜が咲き誇ります。荘厳な蔵王連峰を背景に、白石川の澄んだ青色と桜の淡紅色、そして蔵王連峰に残る雪の白色が織りなす景色が見られます。 大正12年に高山開治郎氏によって寄贈された千本余りの桜が植樹されたことが始まりで、現在では町のシンボル的存在となっています。一目千本桜は「さくら名所百選」にも選ばれており、開花時期には多くの観光客で賑わいます。 開花時期には、残雪を頂く蔵王連峰と満開の桜並木が美しいコントラストを見せ、素晴らしい春の景色が堪能できます。白石川堤一目千本桜は、桜の美しさを堪能するだけでなく、日本の自然の美しさを感じることができる特別な場所です。近くに大河原公園の駐車場があるので、車やバイクで行けます。
入四間町という山の奥の方にあるパワースポットとして有名な神社です。境内は緑に取り囲まれた自然の要塞という感じがします。宇宙飛行士の方が宇宙から地球を見たら、御岩神社の所から光の柱が立っていたとかいなかったとか。御朱印やお守り、おみくじもあります。季節折々に見せる自然の豊かさがとても魅力的です。 ワインディングが多くて運転もなかなか楽しいです。周りにはお店が少しあるくらいです。有名になってきてからはそこそこ混んでいますが、駐車場が多いので停められないことはまずないです。すぐそばにあるお豆腐屋さんの豆腐ドーナツも美味しいです。 御岩神社の奥に、かびれ神社という別の神社があり、そこに行くには御岩神社から入山しておおよそ1時間の登山道を歩くしかないので、行く方は登山用品があるといいです。
尾ノ内氷柱は、埼玉県秩父郡の尾ノ内渓谷に位置し、秩父連山の両神山を源流とする尾ノ内沢からパイプを引いて作られる巨大な人工氷柱です。周囲約150-250m、高さ60mにも及び、訪れる人々を圧倒します。地元を代表する冬の観光スポットで、1月上旬から2月下旬にかけての期間限定で、ライトアップされる氷柱は幻想的な光景を広げ、特に吊り橋から望む氷柱は圧巻です。秩父路三大氷柱の一つとなっています。 また、その期間中には地元の人々による売店が出店され、郷土料理を楽しむことができます。特に甘酒や地元の方の手づくりお漬物などが無料で提供されることもあります。夏季には清流で水遊びが楽しめ、周辺の売店で尾ノ内渓谷だけのジャガイモ料理を使ったオリジナル料理「パターテ」が味わえます。
松本駅を降りて東側正面に見えるひときわ高い山が、美ヶ原高原です。夏は、放牧の牛たちがのんびりと草を食み、可憐な花たちが風に揺れます。標高2000mに広がる高原からは、北アルプスはもちろん浅間山、南アルプス連邦、富士山も見渡せる360度のパノラマが広がります。日本一高い場所にある道の駅です。北アルプスを始め佐久平浅間山方面の眺望がすばらすく時には雲海も体験できるかもしれません。美ヶ原高原美術館に隣接し、展望レストランや広い売店もありゆっくり過ごせます。展望テラスでは景色を眺めながらティータイムをどうぞ。
高池の虫喰岩は、国の天然記念物に指定されている奇岩です。この岩は、古座川弧状岩脈の一部であり、流紋岩質火砕岩からなる岩体が風化し、タフォニ(虫食い状の穴)を形成したものです。風化の原因は、表面から塩類を含む水が蒸発する過程で、石膏などの微結晶が形成されることによります。 高池の虫喰岩は、その独特の風貌から「虫に喰われたような穴が無数に刻まれた大岩」と形容され、風雨に侵食された岩全体に無数の穴が刻まれています。この地形は、南紀熊野のジオパークにも認定されており、自然の造形美として注目されています。高さ20mの岩壁で大小さまざまな穴が開いています。4~5mmの穴から 1mくらいのものまであります。耳の病気にも良いとされています。目の前に、道の駅虫喰岩があり、そこにバイクを止めて散策をするのもオススメです。
猊鼻渓(げいびけい)は岩手県一関市に位置し、日本百景の一つとしても知られる美しい渓谷です。砂鉄川が石灰岩を侵食してできたこの渓谷は、約2キロメートルにわたり、高さ約100メートルの断崖が両岸にそびえ立っています。猊鼻渓の名物として、船頭が棹一本で操る舟下りがあり、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉など、四季折々の自然美を楽しむことができます。 猊鼻渓は国の名勝にも指定されており、舟下りでは、船頭が唄う「げいびうた」を聞きながら、静かな流れの中を進むことができ、渓谷の美しさを間近で感じることができます。平泉から車で約30分の距離にあり、岩手県の南部に位置するこの地域を楽しむことができます。舟下り体験は1800円で約90分になります。後半は船頭さんがげいび追分という曲を歌ってくれます。