潮岬は本州最南端に位置し、断崖の高さ50メートルで太平洋に突き出た岬です。潮岬灯台は明治6年9月15日に正式点灯され、我が国最初の洋式木造灯台とされています。灯台から眺める海の景色は美しく、隣接する観光タワーからは遠く那智山までも望むことができます。 また、観光タワーでは「本州最南端訪問証明書」も発行しています。冬には水平線から昇った太陽が同じ水平線上に沈む光景も見られます。灯台は光度970,000力ンデラで、光達距離19海里です。灯台脇には資料館も併設されております。1月の第3土曜日には「本州最南端の火祭り」も開催されます。
知林ヶ島は鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ美しい無人島で、周囲約3km、面積約60ヘクタール、最高点約90mです。3月から10月にかけて大潮や中潮の干潮時には、長さ約800mの砂の道(砂州)が出現し、陸と繋がり、歩いて渡ることができます。砂の道が出現し島と陸が繋がることから、縁結びの島とも言われています。 知林ヶ島は霧島錦江湾国立公園に属しており、遊歩道や展望台が整備されていて島内を散策できます。「かおり風景100選」にも選ばれています。無霜地帯であった昔は、ジャガイモやサツマイモ、ナタネなどが豊富に収穫され、「宝の島」とも称されていました。さらに、平成20年のNHK大河ドラマ『篤姫』のロケ地ともなりました。 知林ヶ島の対岸には魚見岳があり、その頂上付近の展望台からは知林ヶ島をはじめ、錦江湾や指宿市街地を眺めることができます。また、桜の名所としても知られており、桜の季節には約1,000本のソメイヨシノを楽しむことができます。特に、砂の道が出現していない時には、魚見岳からの眺望がおすすめです。
岩手県奥州市にある奥州湖は、日本最大規模のロックフィルダムである胆沢ダムによって形成された美しい人造湖です。この湖は洪水調節や河川環境の保全、かんがい用水・水道用水の供給、発電など、多様な機能を持つ一方で、観光スポットとしても人気があります。 奥州湖では、カヌーやカヤック、SUP(スタンドアップパドルボード)などのウォーターアクティビティを楽しむことができます。初心者でもガイドが同乗するツアーがあるため、安全に楽しむことができます。湖畔には「奥州湖交流館」があり、胆沢地域の郷土や歴史、水に関わる文化について学ぶことができます。また、展望台からの眺望は絶景で、四季折々の風景が楽しめます。
日原鍾乳洞は、関東随一の規模を誇る鍾乳洞で、東京都奥多摩町に位置しています。全長約800メートルの洞内は年間を通じて11℃という一定の温度を保ち、夏は涼しく、冬は暖かい環境です。内部は美しい石筍や石柱が見られます。これらの石筍や鍾乳石は1cm伸びるのに数百年を要するといわれており、自然の神秘を感じさせてくれます。 かつては「一石山御岩屋」「一石山大権現」と呼ばれ、山岳信仰のメッカとされていました。修験者たちが訪れており、その名残として洞内の一部が黒曜化しているのも特徴です。また、現在も東京都の天然記念物に指定されており、観光スポットとしても注目されています。 一通りの見学には約40分から1時間ほどを要します。洞内は滴り落ちる水で濡れている箇所もあるため、滑りにくい靴で行くことをオススメします。周辺には奥多摩湖などの美しい自然環境も広がっており、都内にいながら豊かな自然を満喫できる観光地となっています。
岐阜県恵那市にある坂折棚田は、日本の原風景を感じることができる美しい棚田で、日本の棚田百選にも選ばれています。標高410mから610mの山の斜面に広がる360枚の棚田は、江戸時代初期に築かれ、約400年の歴史があります。特に石積みの技術が特徴的で、専門の石工によって積まれたと思われる石積みが多く見られます。 見どころは、春の田植え時期に始まり、緑豊かな夏、黄金色に染まる秋と、四季折々の美しい景観です。特に5月中旬から始まる田植えの風景は、絶好の撮影スポットです。また、30分程度で楽しめる棚田ガイドウォークもあり、先人たちの知恵が詰まった石積みや水路の技術を学びながら、自然と触れ合うことができます。周辺には「なごみの家」などの観光施設もあり、休憩やお土産購入に便利です。