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バイクの寿命は走行距離何㎞?排気量別の限界や長く乗るコツも解説
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人間に寿命があるように、バイクにも寿命があります。
バイクの場合、「走行距離10万㎞が寿命の目安」といわれることが多いですが、すべてのバイクに当てはまるわけではありません。
今回は、そんなバイクの寿命についてご紹介します。
今乗っているバイク、あと何㎞くらい走れるのかな?
走行距離5万㎞も走っていないのに故障ばかりするのはどうしてだろう・・・
せっかく買ったんだし長く乗り続けたいな。バイクの寿命を延ばすにはどうすればいいの?
このような疑問、お悩みにお答えしていきます。
バイクの寿命を決める要因や、バイクの寿命を延ばすコツについても解説していきます。
バイクの乗り換え目安についても解説するよ
できるだけ長く乗り続けたい方、そして乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそもバイクの寿命とは?
最初に、バイクの「寿命」とは何を指しているのか説明していきます。
寿命が短いとされるバイクについても見ていきましょう。
バイクの寿命は「走行距離の限界」
生き物の寿命は「生まれてから死ぬまでの期間」ですが、バイクの場合は「問題なく走れる期間」を指しています。
ただ単にエンジンがかからなくなったときではなく、「壊れて走れなくなったとき」までの期間、つまり走行距離の限界がバイクの寿命です。
たとえば、「プラグがかぶってエンジンがかからない状態」や「タイヤがパンクして走れない状態」は寿命とはいえません。
しかし、バイクの心臓部であるエンジンが壊れたときや、どうがんばっても直らないときは「寿命」を迎えたといえるでしょう。
なお、バイクの寿命は走行距離を目安にすることが多く、走った距離が延びるほど寿命に近づくと考えるのが一般的です。
使用年数じゃなくて走行距離を目安にするんだね
バイクは基本的に走行距離に応じて消耗していく乗り物で、ある程度の距離を走るとトラブルが増えて維持費用が高くなってくるんだ
寿命が短めなのはこんなバイク
バイクの寿命はバイクメーカーや排気量などにより異なりますが、次のようなバイクは寿命が短いといわれています。
- 2ストロークエンジンのバイク
- スポーツバイク
- 排気量の小さいバイク
これらのバイクに共通しているのは、「回転数を上げて走ることが多くエンジンに負荷をかけやすい」という点です。
同じ排気量のバイクであれば、回転数を抑えて走った方が長持ちする傾向にあります。
たとえば、長距離走行を想定しているツアラータイプのバイクなどは比較的寿命が長めです。
また、原付など排気量の小さいバイクの寿命が短いのは、メンテナンスの知識が乏しく点検や整備を行わないユーザーが多いことも理由として挙げられます。
そして2ストバイクの寿命が短いと言われるのは、メンテナンス頻度が高く、「4スト感覚で扱っているとトラブルが起こりやすいため」ともいえるでしょう。
メーカーによってバイクの寿命は違うものなのかな?
日本のメーカーやBMW、ハーレーのエンジンは耐久性に優れていて、比較的長く乗れるといわれているんだ
バイクの寿命は10万㎞?排気量別の走行距離の目安を知ろう
ここではバイクの寿命の目安となる走行距離について説明します。
排気量別の走行距離の限界についてもまとめしたので、どのくらい走ったら寿命を迎えるのか、おおまかな目安にしてみてください。
平均的なバイクの寿命は7万~8万㎞
バイクの寿命は「走行距離10万㎞」が目安といわれています。
しかし実際は、7万~8万㎞程度で寿命を迎えているバイクがほとんどです。
もちろん、もっと短い距離で寿命を迎えてしまうバイクもあれば、10万㎞以上走るバイクもあります。
走行距離7万㎞や10万㎞はあくまでも目安であって、乗り方や扱い方などによって寿命に差が出ることを覚えておくとよいでしょう。
排気量別の走行距離の限界
バイクの排気量ごとの走行距離の限界目安は以下の通りです。
排気量 |
走行距離の限界の目安 |
50㏄(原付バイク) |
2万㎞~5万㎞ |
125㏄(小型バイク) |
2万㎞~5万㎞ |
250㏄(中型バイク) |
5万㎞~8万㎞ |
400㏄~(大型バイク) |
5万㎞~10万㎞ |
ただし、この走行距離は一般的な目安であって、限界とされる距離を超えたらもう走れなくなる、というわけではありません。
たとえば、走行距離10万㎞や15万㎞を超えても元気に走っているホンダのスーパーカブやヤマハのスクーターも存在します。
乗り方やメンテナンス次第で、寿命とされる走行距離の限界より長く乗り続けることも可能なのです。
バイクの寿命は走行距離だけで決まるものじゃないんだね
走行距離以外にもバイクの寿命に影響を与えるものがあるんだ。次の項で説明していくよ
バイクの寿命を決めるのは走行距離だけじゃない!5つの要因とは?
バイクの寿命を決める主な要因は以下の5つです。
- 走行距離
- 排気量
- メンテナンス
- 走り方
- 保管方法
バイクは基本的に、走行距離が長くなるにしたがって寿命に近づき、排気量が小さいバイクほど寿命が短くなります。
ここではバイクの寿命を左右する3つの要因、メンテナンスや走り方、保管方法についてくわしく見ていきましょう。
メンテナンス
定期的に点検を行いしっかりとメンテナンスしているバイクと、まったく手入れをしていないバイクとでは、寿命が大きく異なります。
メンテナンスしなければ愛車の状態を把握できず、適切な整備もできないからです。
洗車もメンテナンスもしないでただ乗っているだけのバイクほど寿命は短くなります。
250㏄以下の車検のないバイクは点検タイミングをのがしがちなので特に注意しましょう。
かといって適当にメンテナンスするのはNGだよ。自分では無理だと思ったらプロにメンテナンスしてもらおう
走り方
走り方もバイクの寿命を決める要因です。
次のような走り方はエンジンなどに負担を与えるため、寿命を縮めやすくなります。
- 1回当たりの走行距離が極端に短い
- 回転数を上げることが多い
- 「急」のつく操作が多い
- 過酷な天候の中を走ることが多い
たとえば、「通勤・通学で毎日乗るバイク」と「定期的なロングツーリングがメインのバイク」を比べてみましょう。
この場合、仮にトータルの走行距離が同じだとしても、寿命まで同じとは限りません。
1回当たりの走行距離が大きく異なり、エンジンやバイクにかかる負荷に差があるからです。
また、高回転域まで回すことが多い、急発進や急ブレーキが多いなどの走り方をしていると、寿命が縮むだけでなく燃費も悪くなります。
そして「過酷な天候」ですが、主に夏の猛暑の中、しかも渋滞が多い道を走ることはエンジンにとって良い環境とはいえません。
エンジンオイルの温度が上昇すると、本来の役割を果たせずエンジンに負担をかけてしまう上、エンジンオイルにも負荷がかかるからです。
真夏の炎天下を走るときはエンジンへの負担も考慮するとよいでしょう。
(エンジンオイルの役割については後述します。)
保管方法
バイクの寿命は保管方法にも左右されます。
屋内保管であれば寿命を縮める要因はそう多くありませんが、屋外の場合は雨や紫外線の影響を受けやすいため注意が必要です。
雨はバイクにサビを発生させ、紫外線は樹脂パーツやゴムパーツなどの劣化を早めます。
屋内保管できず屋外で保管する場合は、雨や紫外線からバイクを守ることが重要です。
ただし屋内保管といっても、長い期間乗らずに放っておくと寿命が短くなることにかわりはありません。
寿命を延ばすには走り方や保管方法に気を付けて、ちゃんとメンテナンスすることが大切なんだね
基本的にはそうだね。次の項でもっと詳しく説明していくよ!
バイクの寿命を延ばしたい!愛車を長持ちさせる6つのコツは?
ここからは、バイクの寿命を延ばすためのポイントについてご紹介していきます。
愛車を長持ちさせるコツは以下の6つです。
- 定期的な点検・メンテナンスを怠らない
- 屋内で保管する
- 放置せず定期的に乗る
- 長距離を走る機会を設ける
- ていねいな運転を心がける
- 暖機運転&ウォームアップ走行をする
愛車の寿命を延ばしてできるだけ長く乗り続けるためにも、これらのポイントを抑えておきましょう。
それぞれ詳しく説明していきます。
定期的な点検・メンテナンスを怠らない
バイクの寿命を延ばすには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
特に重要なのは以下の4つです。
- エンジンオイルの交換
- 洗車
- パーツ交換
- プロによる点検整備
ひとつずつ見ていきましょう。
エンジンオイルの交換
バイクのメンテナンスのうち最も重要といえるのは、エンジンオイルの交換です。
エンジンオイルにはさまざまな役割があり、劣化したり足りなくなったりするとバイクの寿命を縮めることになります。
エンジンオイルには次のような役割があります。
- パーツ同士の摩擦を防いで動きをよくする「潤滑作用」
- パーツの摩擦熱を吸収してオーバーヒートを防ぐ「冷却作用」
- 金属部分表面に油膜を作って水分や空気が触れないようにする「防錆作用」
- エンジン内部の汚れを分散して堆積を防ぐ「洗浄作用」
- シリンダーとピストンとの隙間を埋めてパワーロスを防ぐ「密封作用」
バイクにとって重要な役割を果たすエンジンオイルの交換を怠ると、エンジンは本来の性能を発揮できません。
それどころか、エンジンが焼きついてしまって修理不可能な状態になる可能性もあります。
エンジンオイルは走行距離3,000㎞、あるいは1年程度を目安に交換するのが理想的です。
ただし、真夏の炎天下の渋滞、短距離走行の繰り返しといった乗り方はエンジンオイルにダメージを与えるので、早めにオイル交換するとよいでしょう。
なお、ハイグレードなエンジンオイルを使ってバイクの寿命を延ばす方法もありますが、愛車や走り方に合わせて選ぶことが大切です。
どのエンジンオイルがいいのかわからない場合は、メーカー推奨の純正オイルを選べば間違いありませんよ。
オイルフィルターも定期的に交換しよう。オイル交換2回に1回を目安にするといいよ
洗車
定期的なバイクの洗車は、愛車の寿命を延ばすうえで大切なメンテナンスのひとつです。
バイクがきれいな状態のほうがキズや不具合箇所に気づきやすく、早い段階で修理や調整をすることができます。
洗車したあとはバイクをすみずみまで点検し、劣化したパーツ、不具合の出ているパーツがあれば交換あるいは調整しておきましょう。
また、洗車をすれば雨や汚れが落ちるので、サビや腐食といった劣化を防ぐことにつながります。
洗車は1~2ヶ月に1度を目安に行いますが、雨の中を走ったあとはなるべく早めにきれいにしておきましょう。
洗車しすぎないこと、そして洗車後はしっかりと水分をふきとることがポイントです。
洗車後のタイミングで、ブレーキ・クラッチレバーやサイド・センタースタンド、チェーンなどの可動部にグリスアップすることも忘れずに!
パーツ交換
バイクを長持ちさせるには、適切なタイミングでパーツ交換することも重要です。
小さなパーツひとつが劣化したからといってすぐにエンジンの寿命が短くなるということはありません。
しかし、小さな不具合が大きな不具合につながり、結果としてバイクが動かなくなる可能性もあるのです。
バイクにはさまざまな消耗品が使われているため、安全に走行するためにも定期的に点検し、適切な時期に交換しましょう。
とはいえ、タイヤやスパークプラグ、ブレーキまわり、バッテリーなど、バイクには数多くの点検ポイントがあります。
交換タイミングがわからない、メンテナンスに自信がないというバイク初心者の方は、バイクショップなどで相談してみてください。
摩耗により劣化するパーツだけでなく、経年劣化するパーツに関してもしっかり点検しておこう
プロによる点検整備
愛車を長持ちさせるには、プロによる定期的な点検整備も大切です。
プロの整備士であれば、バイクのメンテナンスの知識・経験が豊富なので安心して愛車をチェックしてもらえます。
もちろんYouTube動画などを参考にして挑戦することもできますが、失敗する可能性はゼロではありません。
「洗車やタイヤの空気圧、劣化状態のチェックはできるけど、パーツ交換やオイル交換は無理だ・・・」というバイク初心者の方も少なくないでしょう。
自分でメンテナンスできるようになるまでは、バイクショップなどでみてもらうと安心です。
車検のないバイクでも年に1回は点検を受けると安心だよ
屋内で保管する
バイクの寿命を延ばすには屋内保管が最も理想的です。
基本的に屋内保管であれば、バイクの劣化を早める雨や紫外線、砂ぼこりなどから守ることができます。
屋内保管が難しい場合は、雨によるサビや腐食、紫外線による劣化を防ぐ必要があります。
そのためにも、屋外保管では必ずバイクカバーを使いましょう。
バイクカバーをするかしないかで、バイクの寿命は大きく異なります。
バイクの寿命を延ばすことを最優先するのであれば、タイヤまですっぽりと覆えるタイプがおすすめです。
バイクカバーにはさまざまな種類があるので、迷ったときはこちらを参考にしてみてください。
屋外用おすすめバイクカバー14選!選び方のコツ&チェックポイントも解説
屋外保管ならバイクカバーは鉄則だよ!
放置せず定期的に乗る
バイクに定期的に乗ることも寿命を延ばすコツです。
当然のことながら乗っていれば各パーツは消耗しますが、まったく乗らずに長期間放置するほうがバイクの寿命は短くなります。
エンジンをかけない期間=バイクに乗らない期間が1ヵ月を超えると、少しずつですが確実にバイクが劣化するからです。
たとえ室内保管であっても、ノーメンテで長期間放置していると寿命を縮めることになるのでご注意ください。
バイクを放置していると次のような劣化症状が出始め、やがてエンジンがかからなくなる可能性が高いです。
- サビが発生する
- タイヤの空気圧が低下、やがて劣化する
- バッテリーが自然放電により劣化する
- エンジンオイルが劣化する
- ガソリンが劣化して腐る
なお、バイクは1週間程度乗らないだけでもサビが出るようになり、手入れをしない&乗らない期間が長くなるほど範囲が広がります。
寿命を延ばすためにも、乗らない期間が1ヵ月を超えないようにしてみてください。
長距離を走る機会を設ける
バイクの寿命を延ばしたいのであれば、長距離を走る機会を設けましょう。
1回の走行距離が短いとエンジンが温まり切らず、かえってエンジンに負担をかけることになるからです。
短距離走行の場合、エンジンが完全に温まる前にエンジンを切るため、本来なら蒸発するはずの水分がエンジンオイルに混ざったままになります。
これを繰り返していると、しだいにエンジンオイルが乳化してしまい、エンジンに悪影響を与えるようになるのです。
特に気温が低い時期は、温度差によりエンジンオイルに水分が混じりやすくなるので注意しましょう。
自宅から最寄り駅やコンビニまでといったちょい乗りが多いバイクの場合は、エンジンオイルの交換タイミングを早めてあげるのもおすすめです。
「ちょい乗り」が多い場合は、週末などを利用して普段より長い距離を走ってみてはいかがでしょうか。
※「ちょい乗り」の繰り返しは、バッテリーやセルモーターの寿命を短くする原因でもあります。
長距離っていってもだいたい何キロくらい走ればいいの?
排気量にもよるけど、エンジンを長持ちさせるには20㎞以上走るのが理想的といわれているよ
ていねいな運転を心がける
バイクへの負担を減らすには、ていねいな走り方を心がけることが大切です。
たとえば、エンジンをかけてすぐに走り出す、スロットル全開のまま走り続けるといった乗り方ばかりしていると、バイクの寿命が短くなります。
バイクの寿命を延ばすていねいな走り方のポイントは以下の3つです。
- 適度に必要に応じて回転数を上げる
- 「急」のつく操作を避ける
- 暖機運転&ウォームアップ走行をする
バイクの寿命を決める要因の項でも触れましたが、ここでもう一度簡単に説明していきます。
適度に必要に応じて回転数を上げる
回転数を「適度に」上げて走ると、自然にていねいな走り方になります。
単純に高回転域ばかり使って走るのではなく、必要に応じて回転数を上げることがポイントです。
たとえば、ほかの車両を追い越すときや勾配のきつい上り坂を走るときは回転数を上げますが、巡航時は回転数を落として走ります。
回し過ぎないこと、必要に応じて回転数を上げることを常に意識して走りましょう。
原付バイクの場合は回しっぱなしになりがちなので、できるだけゆるやかにスロットルを開く・戻すを意識してみてください。
「急」のつく操作を避ける
急ブレーキや急発進、急加速などの「急」のつく操作を避けていれば、やはり自然とていねいな走り方になります。
雑な運転、荒い運転をしているとバイクに負担をかけてしまうだけでなく、転倒や事故につながる恐れもあり大変危険です。
自分の寿命を延ばすためにも、できるかぎり穏やかな走り方を心がけてください。
暖機運転&ウォームアップ走行
バイクを長持ちさせるには、きちんと暖機運転をすることが大切です。
暖気運転とは走行前のアイドリングのことで、主にエンジンオイルを温めて各金属部分になじませるために行います。
最近のバイクはキャブレターではなくインジェクションという電子制御システムを採用しているため、暖機運転は必須とはいえません。
しかし、暖機運転しないで走り出すとエンジンの各パーツが傷みやすくなり、寿命を縮めることになります。
エンジンに負担をかけないようにするには、インジェクション方式のバイクでも30秒程度は暖機運転したほうがよいといえるでしょう。
※車種にもよりますが、従来のバイク(キャブ車)の場合は暖機運転を行うのが一般的です。
ただし長時間のアイドリングはNG。かえってエンジンに負担をかけてしまうんだ
音もうるさそうだし、ガソリンも無駄になっちゃうよね
また、暖機運転で温まるのはエンジンの一部だけであって、バイク全体が温まるわけではありません。
樹脂パーツやゴムパーツは硬いままですし、金属パーツの動きは鈍い状態です。
各パーツ本来の性能を引き出し、スムーズに走れるようにするには、各パーツが適温になるまでバイクを温める必要があります。
そこでおすすめなのが、走り出しからしばらくは回転を抑えてゆっくりめに走る「ウォームアップ走行」をすることです。
ウォームアップ走行でバイク全体が適温となれば各パーツへの負担が減るので、結果としてバイクの寿命が延びることになります。
確かに冬はバイクが冷え切っているよね、ちゃんとウォームアップ走行するようにするよ
エンジンをかけた直後にバイク全体が温まっていないのは夏でも同じだよ。つねに『走りながらバイクを温めていくこと』を意識しよう
バイクの寿命はどう見極める?乗り換え目安はコレ!
最後に、バイクの寿命の見極めポイントについて説明します。
走行距離は中古バイクの買取査定額を決める要因のひとつであり、走行距離だけで寿命を判断してバイクを売りに出す方も少なくありません。
しかし、寿命の目安となる走行距離に達していない場合でも、すでに乗り換えを検討する時期である可能性もあります。
走行距離以外のバイクの乗り換え目安は主に以下のタイミングです。
- エンジンなど主要部品の修理が必要になったとき
- トラブルが増えて修理頻度が高くなったとき
- パーツが生産終了で修理できないとき
それぞれ簡単に説明していきます。
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エンジンなど主要部品の修理が必要になったとき
エンジンやフレーム、ブレーキといったバイクの主要部品が故障・損傷して修理が必要になったときは乗り換えのタイミングといえます。
主要部分の修理には高額な費用がかかるのが一般的です。
たとえば、エンジンが重度の焼きつきを起こしたときは、エンジンのオーバーホールあるいはエンジンの載せ替えという作業を行います。
この場合、エンジンの修理をするよりも新しいバイクを買ったほうがお得になるかもしれません。
バイクの修理費用が新車購入費用を上回る場合は「寿命」と判断し、乗り換えを検討するとよいでしょう。
『現在のバイクの維持費用』と『新しいバイクの購入にかかる費用』を比較してみればいいのかな?
その場合、維持費用には『今後かかると予測される修理費用』も含めて比較しよう
トラブルが増えて修理頻度が高くなったとき
頻繁にトラブルが起こり、修理頻度が高くなったときも乗り換えタイミングといえるでしょう。
バイクは走行距離や使用年数が長くなるほどトラブルが起こりやすくなり、維持費用が高くなっていくのが一般的です。
パーツの交換や簡単な修理で済むようなトラブルであっても、あまりにも頻繁に起こるようでは修理費用がかさんでしまいます。
「修理したのにあまり調子が良くない」「パワーが落ちた気がする」というようなときは、「寿命」あるいは「寿命を迎える直前」かもしれません。
トラブルが頻発するようであれば、安全性を考慮して新しいバイクに乗り換えることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
バイクは2万㎞程度走ると『なんらかの不具合』が出る傾向にあるんだ。それで走行距離2万㎞くらいで売却・乗り換えする人が多いといわれているよ
パーツが生産終了で修理できないとき
修理に必要なパーツが生産終了で入手できない場合も乗り換え目安といえます。
バイクのパーツというのは、永遠に手に入るものではありません。
バイクのパーツは基本的に、バイクの生産終了後約7年~10年で供給をストップします。
つまり、10年以上経つと入手困難になるパーツがあり、修理したくても直せない状況になる可能性があるのです。
また、メーカーや車種によっては、パーツの在庫状況も異なります。
人気車種であれば20年以上経っても入手できることもありますが、どうしてもパーツが見つからない場合は「寿命」と判断し、乗り換えを検討するとよいでしょう。
メーカーに在庫がなくても、オークションで探したり社外品を使ったりする方法もあるんでしょう?
そうだね。でも残念ながらどんなパーツでも絶対に見つかるという保証はないんだよ
まとめ 走行距離はバイクの寿命の目安のひとつ!メンテナンスで長持ちさせよう
バイクの走行距離は寿命を判断する目安のひとつですが、それだけで寿命が決まるわけではありません。
しっかりとメンテナンスを行い、ていねいに扱っていれば、愛車を長持ちさせることができるのです。
どれほど耐久性に優れたエンジンを積んでいるバイクでも、扱い方を誤ればすぐに寿命を迎えてしまうでしょう。
ちなみに私たち人間の寿命は、生物学的に120歳くらいといわれています。
しかし、長生きするにはコツがあり、生活習慣病を予防する、適度な運動をする、食べ過ぎないなどの努力や工夫が必要です。
大切な愛車を長持ちさせて乗り続けたい方はもちろん、いい条件で売却したい方も、しっかりとメンテナンスしておくことをおすすめします。
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